Vol.2
アスパラガスの栄養素とは?どんな効果・効能があるの?
アスパラガスはその見た目からあまり栄養が無いと思っている人も多いかもしれませんが、
実は他の食べ物では摂りにくい栄養素を含んだ優れた食材なんです。
ここではアスパラガスが持つ栄養素や効果・効能についてご紹介したいと思います。
アスパラガスの種類
-
グリーンアスパラガス
一般的にアスパラガスと呼んでいるものがこれです。日光をしっかりあびて育ったものほど鮮やかな色の緑になります。
少し苦味がありますが栄養価は高いです。 -
ホワイトアスパラガス
グリーンアスパラガスと同じものですが、地中で育てられるため白く、アクが少なく柔らかいが栄養価はグリーンアスパラガスに比べると低いです。
-
紫アスパラガス
紫色になっているのはアントシアニンという成分によるもので、栄養価はグリーンアスパラガスよりも高いと言われています。
-
ミニアスパラガス
長さが10cm前後しかない小さいアスパラガス。グリーンアスパラガスと同じものが小さくなったものだと思えば良いです。
アスパラガスの旬の時期は?
アスパラガスの旬は春~初夏になります。
本州産のものは4~5月、北海道産は6月が旬の時期になります。
アスパラガスの栄養
アスパラガスの90%は水分で、3大栄養素と言われる炭水化物、たんぱく質、脂質はあまり含まれていません。 しかし逆にビタミンやミネラルは豊富で、他の食事からは摂りにくい栄養素が含まれています。
カロリーも1本あたり約5kcalと低く、低カロリーで栄養価が高いという特徴があります。
アスパラガスに含まれる栄養素
-
アスパラギン酸
アスパラギン酸は筋肉疲労などでたまった乳酸をエネルギーに変換する働きを持っています。
エネルギー源として一番利用されやすいアミノ酸です。
旨み成分でもあり、味噌や醤油の原料となる豆類にも多く含まれており、それらのうまみの元になっていると言われています。 -
ルチン
ポリフェノールの一種で、抗酸化作用があります。
血管に弾力を与え老化を防止し強くする働きがあると言われています。
また、ビタミンCの吸収を促進する作用もあります。 -
葉酸
ビタミンB群の1つで、妊婦さんには欠かせない成分として有名です。
たんぱく質や細胞を作成する際、必要なDNSなどの核酸を合成したり、
赤血球の細胞の形成を助けたり、胎児の発育にも役立つと言われています -
その他の栄養素
ビタミンA、ビタミンB1、B2、ビタミンC、ビタミンE、カリウム、カルシウム、鉄、食物繊維
アスパラガスの効果・効能
栄養素から見たアスパラガスの効果・効能を見てみましょう。
-
効果・効能 1利尿作用
アスパラギン酸には身体の中の毒素を尿と一緒に排出する利尿作用があります。
アスパラガスの根が利尿剤として使われている国もあります。
利尿作用で身体の中の水分が外に排出されることで、むくみを解消する効果も期待出来ます。 -
効果・効能 2美肌効果
アスパラギン酸には新陳代謝を活発にしたり、体内の水分バランスを整える作用があるので、
乾燥からお肌を守り、お肌にうるおいを与える保湿効果が期待出来ます。 -
効果・効能 3疲労回復効果
アスパラギン酸は乳酸を分解する作用があります。
乳酸は疲労の原因となる物質のため、乳酸が分解されることで疲労回復効果が期待出来ます。
また、アスパラギン酸はエネルギー源となるグリコーゲンの生成にも効果を発揮します。
グリコーゲンは疲労回復までの時間を短縮させる効果があると言われているので、
疲れを感じた時にはアスパラを食べると早く回復出来るかもしれません。 -
効果・効能 4免疫力アップ
アスパラガスに含まれるサルササポゲニングリコシドという成分が、
T細胞と呼ばれる免疫細胞を活性化して免疫力をアップする効果が期待出来ます。
免疫力が高くなれば、癌などの大変な病気を予防することにも繋がります。 -
効果・効能 5肝機能改善効果
アスパラガスにはGABAという成分が含まれています。
GABAは自律神経のバランスを整えて神経の興奮を抑え、リラックス効果をもたらしてくれます。
さらに、GABAには肝機能を改善し解毒機能を高める効果も期待されています。
まとめ
アスパラガスには多くの栄養素、効果、効能があることがわかりましたね。
アスパラガスはプリン体が多いため、尿酸値が高い人の場合は注意が必要ですが、アスパラギン酸はよく栄養ドリンクにも含まれている成分なので、 積極的に摂りたいところですね。